ワーケーションの導入の仕方について 導入企業の事例をご紹介

「ワーケーション」という新しい働き方をご存知ですか?ワーケーションとは、「ワーク(仕事)」と、「バケーション(休暇)」を合わせた造語で、オフィスや自宅以外の、リゾート地や田舎などの場所で仕事をすることです。非日常感を味わいながら、休暇も兼ねて仕事をするという新しい働き方です。
今回は、ワーケーションを導入している企業の事例と、導入に際しての課題、導入方法等について、ご紹介していきます。

JALの事例について

ワーケーションを導入している代表的な企業として、「JAL」があります。ここでは、「JAL」の事例をご紹介していきます。

導入したきっかけは?

元々リモートワーク制度はあった「JAL」ですが、社員から「帰省先でもリモートワークがしたい」という声があがっていました。他にも、せっかく休暇を取得して旅行に行く計画を立てていたのに、急な打ち合わせや会議が入ってしまい、休暇をキャンセルせざるを得なくなってしまう、といった不満もあがっていたそうです。そこで、「JAL」では2017年夏にワーケーションをトライアル導入し、2018年に本格的に導入を開始しました。

導入の際苦労したことは?

ワーケーションの制度を導入したはいいですが、その制度が社員に知られていなければ、ワーケーションは浸透しません。実際に「JAL」では認知度の向上に苦労されたそうです。

また、ワーケーションとは休暇中に労働をさせることになるのではないか、という誤った理解が広がってしまうことも避けなければなりません。あくまで、ワーケーションは、取得予定だった休暇をキャンセルするというような状況を避けるために活用してもらいたいものであるということ、つまり有給休暇の取得を推進することが目的にあるということへの理解を広めなければなりません。

導入した効果とは?

ワーケーションを導入した結果、「JAL」では有給取得率の向上と、時間外労働時間の減少を共に実感することができたそうです。特に、有給取得率は90%を超えたそうです。これも、ワーケーションは休暇中に労働をさせるということではなく、あくまで有給休暇の取得を推進するためのもの、ということの認知が広がったことの効果といえますね。

JAL以外にワーケーションを導入している国内企業の事例

これまで、代表的な導入企業として「JAL」の事例をご紹介してきました。ここでは「JAL」以外に、どのような企業や自治体が導入を進めているのかをご紹介します。

三菱地所

「三菱地所」では、自社が丸の内エリアで展開しているテナント企業向けに、和歌山県白浜町でワーケーション専用オフィスを構えています。このオフィスは、和歌山県が県内でのワーケーション事業を主導、支援していることを受けて、白浜町が運営するサテライトオフィスの1室を「三菱地所」が借り上げたものだそうです。丸の内エリアのテナント企業では、すでにこのワーケーション専用オフィスを利用していて、特に部署をまたいだプロジェクトチーム等での活動の際、コミュニケーションを円滑に進めたり、仲間との距離を縮めると言った点で重宝しているそうです。

三菱UFJ銀行×軽井沢町

「三菱UFJ銀行」では、社員用に長野県軽井沢町にワーケーション専用のオフィスを構えています。軽井沢であれば、例えば家族と一緒に軽井沢旅行へ行き、金曜日は自分だけ軽井沢のワーケーション専用のオフィスで仕事に集中し、土日は気分を切り替えて家族とともにバケーションを楽しむ、といったことが可能ですね。

ワーケーション導入の課題

これまで、ワーケーションを導入している企業の事例を見てきましたが、実際にワーケーションを導入する場合、どのような課題があるのでしょうか。

環境や制度を整えなければならない

ワーケーションを行う上で必要な「環境」が整っていなかったり、ワーケーションを運用するための「制度」が整っていなかったりすると、ワーケーションは実施できません。例えば「三菱地所」の例では、ワーケーション専用オフィスを自社で借り上げていました。また、「JAL」は、有給休暇中に労働させるためにワーケーションを行うのではないとして、ワーケーション実施のための制度を新たに設けていました。このように、ワーケーションを行える施設とワーケーションを利用できる社内制度を整えておく必要があるでしょう。

正しい理解がないと広まらない

「JAL」の例でもありましたが、ワーケーションは休暇中に労働を強いるものではなく、有給休暇の取得を推進するものだという正しい理解が広まらないと、せっかく環境や制度を整えても、ワーケーションを利用したい人が現れません。社内の制度を整備するだけでなく、社員への周知も必要になるでしょう。

ワーケーション導入の仕方

では、実際にワーケーションを導入したい場合、何から始めればいいのでしょうか。ここでは、実際にワーケーションを導入する場合の方法についてまとめていきます。

環境や制度を整える

先ほどの課題でも書きましたが、まずはワーケーションを実施するための「環境」や「制度」を整えましょう。
「環境」を整えるということは必須ではなく、ワーケーションを行う場所は社員に任せるということもできます。しかし、リゾート施設やカフェ等ではパスワード無しで接続できる場合もあり、そういった場合だとセキュリティ面で不安があります。また、パソコンの盗難等が起こる可能性もゼロではありません。したがって、企業側でワーケーション専用オフィスを準備したり、推奨できるワーケーション施設を提示することができればより安心でしょう。
また、ワーケーションを実施できるように「制度」を設けることも必要です。自宅やオフィス以外の場所で仕事をすることを想定した社内規則は、整備されていない会社がほとんどだと思いますので、新たに「制度」を設ける必要があるでしょう。

認知度を上げる

当たり前のことですが、せっかくワーケーションのための環境や制度を整えても、社員から認知されていなければ、ワーケーションを推進することはできないですね。したがって、環境や制度が整ったら、社員のワーケーションの認知度向上に努めましょう。認知度を向上させるためには、とにかく目に付く所に情報を載せることが大切です。社内報でワーケーション制度を導入したという記事を載せたり、社員の往来が多い場所に掲示したりすることが有効でしょう。また、社員から何名か先行して実際にワーケーションを実施してもらい、体験談をもとにアピールしてもらうことも有効かもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで、ワーケーションを導入している企業の事例と、導入に際しての課題と導入方法について、ご紹介しました。
昨今、在宅ワークを推進する企業は以前に比べ増えてきましたが、ワーケーションは未だ馴染みがない方も多いかもしれません。これを機に、新しい働き方の選択肢として、ワーケーションを是非活用していきましょう!

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